石川泌尿器科ブログ

2016年11月 8日 火曜日

10月の性病患者さんについて。

一気に秋が深まりましたね。
体調管理には十分気をつけてください。

10月の初診の性病患者さんについて報告します。
淋菌感染症5例、クラミジア感染症18例、性器ヘルペス6例、尖圭コンジローマ10例、梅毒2例でした。
淋菌・クラミジア同時感染2例、性器ヘルペス・クラミジア同時感染2例、尖圭コンジローマ・クラミジア同時感染1例、梅毒・クラミジア同時感染1例と重複感染症例も増加しています。
10月も新規梅毒症例を2例認め、引き続き流行していると思われます。
クラミジア感染症が増加したのは、潜伏期間から9月の秋の連休付近で感染された方が多かったためと考えます。
季節の変わり目で体調を壊しやすいこともあり、9月下旬から性器ヘルペスの患者さんも増加しています。
性器ヘルペス同様にウィルス感染症である尖圭コンジローマの患者さんも急増しています。
ウィルス感染症の場合は細菌感染症とは異なり抗生物質は無効で、原因となるウィルスを殺すことができないため再発を繰り返す場合があります。

動物に哺乳類、鳥類、爬虫類などがあるのと同様に、病原体にも細菌、ウィルス、真菌(カビ)、原虫などがあり、それぞれ治療方法が異なります。
細菌は原則抗生物質で治療をしますが、淋菌のように耐性菌が問題となっています。
クラミジアも細菌の一種で抗生物質が有効ですが、徐々に耐性が増加しています。
ウィルスは先述したように基本的に薬で殺すことはできません。
性器ヘルペスの原因である単純疱疹ヘルペスウィルスは一生涯体内に潜伏しますので、再発を繰り返すことが多いです。
尖圭コンジローマも原因であるヒトパピローマウイルスを殺す薬はなく、そのイボを除去する対症療法になります。
数ヶ月にわたり再発を繰り返す患者さんもいます。
HIVは放置すると約10年でエイズを発症し、予後は不良です。
HIVも殺すことはできませんが、エイズの発症を抑制できる薬は開発されています。
ただし、基本的に生涯飲み続けることになります。
A型、B型、C型肝炎も各肝炎ウイルスが性行為で感染する重要な病気です。
放置すれば劇症肝炎を起こしたり、肝硬変、肝癌へ移行する場合があります

性病は自分一人の問題ではありません。
パートナーをも傷つける非常に重要な病気です。
知らない間に感染して、知らない間に感染させてしまうかもしれない病気です。

他の病気と同様に性病の診察にも豊富な経験と新しい知識が必要です。
大阪市鶴橋駅前の石川泌尿器科では日本性感染症学会認定医が診察を担当します。

心配な方は一人で悩まれずに、是非受診ください。




投稿者 石川泌尿器科

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